2010年6月7日月曜日

「エコキュート(電気)」vs「エコジョーズ(ガス)」(実用面)

エコキュート(電気)とエコジョーズ(ガス)。
トータルコストでは大きな差のない2つの給湯器ですが、実際に使うとなるとどういった差が出てくるのか。
ここではエコジョーズ(電気)を基準に比較したいと思います。





○エコキュート(電気)は湯切れの心配があります。
エコキュートは事前に温めたお湯を貯めて使う「貯湯式」です。予想外の使用があればお湯切れは避けられません。もちろん突然お湯が出なくなることはないと思います。湯切れが起こりそうになったり、時間がたって水温が下がると自動的にタンクのお湯の沸し増しを行うためです。

しかし昼間の沸かし直しはとても高い電気代がかかります。
高価な本体価格を安価なランニングコスト(月々かかる光熱費)で回収しようと思っていても、実際にはこの「自動の沸かし直し」により電気代が高くなってしまうのです。
(そりゃそうですよね。各家庭の電気代が安くなったら電力会社の利益が減るわけですから。笑)


ちなみに、多くの電気会社が行うガス給湯器との熱量比較では「焚き増しなし」の状態をコスト計算に使用しているようです。こうすることでガスとの比較が有利になるためです。


○エコキュート(電気)はエコジョーズ(ガス)に比べて水の勢いが少し弱いです。
エコキュートは貯湯式のため、一般的にガス給湯器に比べてお湯の勢いが弱くなります。実際に使ってみた感想ですが、蛇口をひねった時のようにお湯の勢い(量)の調節はできず、ONかOFFか…という二択しかないことを覚えています。
私自身、体を洗い流す際にパワー不足を感じ、いつも以上にシャワー時間がかかってしまった覚えがあります。一旦慣れてしまえば不自由は感じないとは思いますが、シャワーを使う際に「もう少しパワーが欲しい」と感じる方もいるかもしれません。


○エコキュート(電気)の貯湯タンクは中が洗えない魔法瓶です。
貯湯タンクの中が掃除できないので、長時間の使用で水質が変わったり、湯アカやサビが発生しても取り除くことができません。業者に頼むことで年に数回お手入れや点検が必要になるかと思います。(たぶん有償)
またこれは説明書にも書いてありますが、原則的に沸騰させないと飲用できません。

「お湯を飲む」ということ自体は珍しいことかもしれませんが、ちょっと考え方を変えてみると…

沸騰させないと飲用できない不衛生なお湯を使って、手を洗い、食器を洗い、頭を洗い、体を洗っているわけです。(ちょっとオーバーな言い方になってしまいましたが…笑)


エコジョーズ(ガス)は、瞬間湯沸かし式(蛇口を開けて給湯器が水圧を感じてから火が付くので、お湯が出てくるまでに少しタイムラグがありますが、これは構造上仕方の無いことなのです。)で使いたいときに使いたい分だけ沸かし、いつでも清潔で安全なお湯が出てきます。


以上実用面のことを書いてみました。
多少オーバーになってしまいましたが、少しでも2つの給湯器の違いが分かって頂ければ幸いです。

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